翻訳者ルナの雑談ブログ

英語学習に「おもしろい・楽しい・なるほど」を増やすブログ

英会話が弾まない人に足りないもの

英語の単語も文法も、それなりに身についてきた。

発音やリスニングの練習もしている。

なのに、英会話になると、なぜか話が弾まない。

 

それ、「英語力」の問題ではないかもしれません。

 

実は、「英語の知識が多い = 英会話がうまくいく」とは限りません。

英語のリスニング力やスピーキング力が上達しても、会話スタイルが “日本語仕様” のままだと、英会話は途切れがちになります。

 

今回は、この点についてお伝えします。

 

 

 

英語での会話が続かない原因は「会話スタイル」にある

 

日本語では、質問に対して端的に答えるのが好ましいとされる場面も多く、「質問に答えて終わり」が会話の基本形になりがちです。

 

でも、英会話ではこれだと “キャッチボール” が止まってしまいます。

 

たとえば、

質問に答えるだけでなく、相手にも質問を返す

答えるときに、少しだけ「+α」の情報を添える

 

これだけで、会話の流れが自然につながり、途切れにくくなります。

 

会話力を高めるためのちょっとしたコツ

 

では、具体的にどうすれば英語での会話力が上がるのでしょうか?

 

たとえば、

What sport do you like?(好きなスポーツは?)

と質問されたとします。

 

このとき、

I like football.(サッカーが好きです)

としか言わなければ会話は止まってしまいます。

 

ですが、その後に続けて

・I’ve played it since I was a child.(子どもの頃からやってたんです)

・I watch it every weekend.(毎週末、試合を観てます)

・How about you?(あなたはどうですか?)

 

このように、ちょっとした追加情報や質問を添えると、会話を続けるきっかけを提供できます。

 

英語力だけでなく「会話スタイル」も身につけよう

 

英語が話せるようになるには、単語や文法の勉強も大切。

でもそれと同じくらい、「会話のしかた」も意識することが、英会話が続くコツです。

 

英語でのキャッチボールをスムーズに続けるには、

"一問一答" から卒業して、相手とのやりとりを楽しむ姿勢が大切です。

 

知識と会話力。

どちらもバランスよく伸ばしていきましょう!

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

「明確な目的」で英語学習を効率化!

こんにちは。ルナです。

見に来てくださってありがとうございます。

 

皆さんは、「何をしたくて(どうなりたくて)」英語を勉強していますか?

今日は「英語学習の目的」について書きました。

 

 

 

推しの海外進出

 

先日、姪っ子(高校生)から唐突に

英会話の練習につきあって」とメッセージが来ました。

 

聞けば、推しのバンドのメンバーさんが、「英語を勉強中」と、ラジオか何かで話していたとか。

 

推しがもし世界進出したら、自分も海外遠征に行くことになるかも。だから、最低限はしゃべれるようになりたい!と。

 

それを聞いて、
とても素敵なモチベーションだなと思いました!

 

「英語を身につけて、どうなりたい?」

 

英語の勉強に限らずですが、

目的をはっきり持っておくのは、とても重要なのでオススメです。

 

目指す方向性によって、重点を置くべき内容も変わるので、

何をしたくて(どうなりたくて)英会話を身につけるのか」が決まっていれば、時間や努力のムダを防いで、学習の効率化が期待できますよ。

 

たとえば姪っ子の場合は、

「海外遠征(=海外旅行)で困らないように」という目的なので、ビジネス用語などはとりあえず必要ないと判断できます。

 

まだ目的が決まっていない方は、ぜひ考えてみてくださいね。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました (^^)

 

(姪っ子の推しの皆さんの、世界レベルでのご活躍も応援しています…!)

 

 

 

 

 

 

 

 

「水」って冷たい?

こんにちは。ルナです。

見に来てくださってありがとうございます。

 

突然ですが…

「水」と聞いて、何℃くらいを想像しますか?

(安心してください、今回も英語の話です)

 

「水」は英語で「water」ですが、厳密には日英で定義に微妙な違いがあることをご存知でしょうか。

今回はそれについて書きました。

 

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「水」って冷たい?
「水」と「water」の違い

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※「water」には、一般的な「水」以外にも、いくつか意味がありますが、今回はあくまで「水」を指す場合のお話です。

 

 

①国語辞典の定義

まず、日本語の「水」の定義は以下の通りです。

1 水素と酸素との化合物。純粋なものは無色・無味・無臭で、常温で液体。(中略)化学式H2O

湯などと区別して、温度の高くないもの

(デジタル大辞泉 

 

②英英辞典の定義

続いて、英英辞典で「water」をひくと、以下のような定義になっています。

 a clear thin liquid that has no colour or taste when it is pure. It falls from clouds as rain and enters rivers and seas. All animals and people need water in order to live.

(訳:透明な薄い液体で、純粋なものは無色・無味。雨として降り、川や海へ流れ込む。動物や人間が生きるために必要とする。)

(Collins Learner's Dictionary 

 

 

「水」と「water」の違い

 

日本語の「水」は一般的に、冷たい(常温以下)というイメージで使われるのに対して、

英語では、「water」という単語は、温度に関係なくあくまで液体のH2Oの呼び名という感覚です。

 

日本語では、温度の高い液体H2Oに対しては「お湯」「熱湯」など、別の呼び名があります。

そのため、辞書の定義にもあるように、「水」は必然的に「温かくないもの」と理解されがちです。

 

一方、英語では、

お湯=hot water (※warm waterなど温度に応じて使い分けあり)

熱湯=boiling water など、

温度にかかわらず「water」という言葉が使われるため、必ずしも「water=冷水」とは解釈されません

 

つまり、

たとえば英語圏で「お風呂にwaterを張ってありますよ」と言われても、水風呂だと言われているわけではない(はず)です (^^)

(ドッキリ、アクシデント等については責任は負いかねますのでご了承ください…!)

 

 

まとめ

 

日本語「水」と英語「water」では、前提とされる温度が違う!

▶ 「水」= 常温以下

▶ 「water」 = 温度は問わない

 

 

英語の「water」は、温度に関係なく使えることを覚えておくと、英語の表現がもっと広がるのではないでしょうか。

参考になれば嬉しいです。

 

今回のように、日英で対応する訳語があるように見えても、実はそれぞれの持つニュアンスが微妙に違うというケースは時々ありますので、またご紹介しますね。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

 

 

 

「紅茶」なのに「black tea」

ルナです。
来てくださってありがとうございます!


イギリスといえば、紅茶のイメージがある方も多いのではないでしょうか。


「紅茶」は、英語だと「black tea」です。

 

厳密には、イギリスでは「tea」=紅茶と解釈されるので、わざわざ「black tea」と言うことは通常ありません。

他の種類のお茶と区別したい時などに「black tea」と言います。
※たとえば飲み物の選択肢に、紅茶と緑茶がある場合などですね。

 

日本語だと「紅茶」()なのに、
英語だと「black tea」()で、色が違うんですね。

この違いには、理由があります!

 

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日本語と英語で「紅茶」を指す言葉の「色」が違うのはナゼ?

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理由①茶葉の色

 

まず、紅茶の茶葉が、緑茶の茶葉と比べて黒っぽいのが理由の一つだと言われています。

 

でも実は、加工が異なるだけで、緑茶も紅茶も同じ「チャ」の木の葉です!

 

理由②淹れた時の液の色


同じ茶葉を使っても、イギリスでは、紅茶の色が日本で淹れた時より黒っぽくなります。

これは、水の硬度(ミネラル含有量)が、抽出液の色に影響するためです。


一般に、日本は軟水(ミネラル少なめ)で、
ヨーロッパは硬水(ミネラル多め)
※地質などにより例外あり

 

紅茶に含まれるタンニンが、ミネラルと結合することで、抽出液が黒っぽい色になるのだそうです。

 

ちなみに、香りや渋みなどの出方も、水の硬度に左右されます。

ミネラルウォーターなどで比べてみても面白いですよ!

 

まとめ

・日本語では「」茶だけど、英語では「ブラック」ティー

・「黒いお茶」と呼ばれる理由は、茶葉の色と抽出液の色

 

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おまけ

一般的なイギリス人の紅茶の淹れ方はこんな感じ ↓


①マグカップにあらかじめティーバッグとミルク、砂糖を入れておき、そこに熱湯を注いでしばらく待つ
②スプーンでマグカップの内側にティーバッグを押し付けて絞り、取り出す
③完成!


一般市民はアフタヌーンティーはしないし、普段はティーポットすら使いません…。

 


最後までお読みいただいてありがとうございました!

 

 

このブログについて

はじめまして。愛川瑠菜と申します。

見てくださってありがとうございます。

 

このブログでは、

日本人が英会話に苦労する理由

★「英語も意外とおもしろい」と感じてもらえる情報

★「正しい」より「伝わる」英語

★ 知っていると役立つ情報

を中心にお伝えしています。

 

英語力アップ(おもに英会話)を目指す方の後押しをしたい、
英語に苦手意識がある方にも「案外できそうかも」と思っていただくきっかけになれば、
という想いで発信しています。

もちろん、ただの読み物として楽しんでいただくだけでも嬉しいです。

 

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学校でずっと英語を習ってきたのに、英会話ができない

と感じている方は多いと思います。

でもそれは、あなたの能力のせいではありません
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私自身がその証拠です。

中学校では、英語は私の得意科目でした。
なのに、
それで調子に乗ってイギリスに留学したら、現地では英語が全然通じなかったんです。

「周りが何を言っているのかサッパリわからない」
「自分の話もほとんど伝わらない(正確には、伝わったのかどうかすらわからない)」
という状態で、とんでもない絶望感と挫折を味わいました。

でもそこから、
英語でコミュニケーションをとることに重点を置いて頑張ったら、ちゃんと英会話もできるようになって、英語を生かしたお仕事に就くこともできました。

英語と日本語は言語体系が大きく違うので、
英語を身につけるには、努力も確かに必要です。

でも、そこに、このブログを通して「楽しい」「おもしろい」「なるほど」などの要素を少しでも提供したい。

そういう想いで、
英語学習で役立ててもらえそうなことを、いろいろな視点からお伝えしていきたいと思っていますので、参考にしていただけたら嬉しいです。